第250章

ククの心は次第に落ち着いてきたが、まだどこか脆さが残っている。

この道中、彼女は一つの決意を固めていた。

「クク、ママと一緒に海外へ行きましょう」

ククはベッドから身を起こした。

「でも、私たち、帰ってきたばかりじゃない。幼稚園でやっとたくさんのお友達ができたんだよ。ママ、私、ここが好き」

故郷への愛着だろうか。前田南もそこまでは考えていなかった。

彼女は唇をきつく結んだ。

「じゃあ、こうしない? ママとまず数ヶ月だけ海外で過ごして、それからまた帰ってくるの」

「ママ、心配してるんでしょ? 私も心配だよ。逃げ出した人攫いたちが、また私に何かするんじゃないかって」ククは大きな瞳...

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